診療科のご案内

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リウマチ科


関節リウマチは、ウイルスや細菌などの外敵を攻撃して身体を守るしくみである「免疫」に異常が起こり、自分の体の組織を攻撃してしまう病気です。
全身の関節に強い炎症が起きて痛みや腫れが生じ、さらには関節破壊へと至ります。
「免疫」の働きを担う体内物質の1つがTNFαです。関節リウマチ患者さんの体内ではTNFαが異常に増えていて、関節内の炎症や、軟骨・骨の破壊の原因となります。

関節リウマチとTNFα

免疫機能が正常な方

正常な量のTNFαは…

正常な量のTNFα

関節リウマチの患者さん

異常に増加したTNFαにより炎症が起こると…

関節リウマチの患者さん
異状に増加したTNFαにより炎症が起こる

シンポニー®とは

シンポニー®は関節リウマチの炎症や腫れ・痛みなど症状を引き起こすTNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)の働きを抑える生物学的製剤で、炎症や腫れ・痛みなど症状を防ぎます。
シンポニーは生体の自然な免疫反応を利用した方法(トランスジェニック法)で作られており、TNFαと結合する力が強く、また、投与したときに体内で”異物”と認識されにくいことから、多くの患者さんで長期間の効果持続が期待できます。

投与方法とスケジュール

皮下注射により投与します。
シンポニーは、基本的には医療関係者から投与を受けますが、シンポニーによる治療開始後、医師に妥当と判断された場合は自宅などで自己注射が可能です。
自己注射の場合でも、体調の変化を確認し適切な治療を行うために、定期的に通院し医師の診察を受けてください。また、予定日に注射できなかった場合には医師または看護師に連絡し、指示を受けてください。

シンポニーは関節リウマチに対して4週間ごとに1回注射をするお薬です。
(田辺三菱製薬HPより引用)

シンポニー®は炎症を悪化させるTNFαのはたらきを抑えます

炎症を悪化させるTNFαのはたらきを抑える、シンポニー
シンポニー®は炎症を悪化させるTNFαのはたらきを抑えます

関節リウマチの患者さんでは、血液中や関節内にTNFαが異常に増加しています。過剰なTNFαは、細胞に存在するTNFα受容体に結合してシグナルを発信し、関節の炎症や破壊を起こす原因となります。

シンポニー®で治療すると…

炎症を悪化させるTNFαのはたらきを抑える、シンポニー

シンポニー®は、① TNFαに特異的に結合し、TNFαが受容体に結合するのを防ぐことでTNFαのはたらきを抑えます。また、② すでに受容体に結合しているTNFαを受容体から引き離すことによってもTNFαのはたらきを抑えます。
このように、TNFαのはたらきを両面から抑えることで、シンポニー®は関節の炎症や破壊の進行を防ぎます。

シンポニー®を含む生物学的製剤は、DMARDs(抗リウマチ薬)等による治療で効果が不十分な患者さんにのみ、使用が認められています。

免疫機能が正常な方

免疫機能が正常な方

エンブレルとは

米国のImmunex社とWyeth社が遺伝子技術を駆使して開発して製品化した薬で、可溶性TNFレセプターを主成分とする薬です。
関節リウマチに大きく関わるTNF(Tumor Necrosis Factor : 腫瘍壊死因子)に直接働きかけるのが「抗TNF療法」です。
TNFが細胞表面のTNFレセプターと結合するのを阻止したり、TNFそのものが作用しないようにします。
関節の炎症に関わるTNF自体をターゲットとし、炎症や痛み、そして関節破壊の進行を抑制するのが特徴です。

誰でも受けられる治療ではありません

抗TNF療法に使用される薬は、現在のところ非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)や、他の抗リウマチ薬(DMARD)で十分な効果が得られなかった患者様にのみ処方される薬です。
高い効果が期待されますが、関節リウマチを完治させる薬ではないため、中止すると再び症状が戻ってきます。
抗TNF療法はこれからの治療法として非常に注目されますが、副作用には十分注意する必要があります。

関節リウマチの患者さん

炎症を悪化させるTNFαのはたらきを抑える、エンブレル

エンブレルの作用

エンブレルで治療すると…

炎症を悪化させるTNFαのはたらきを抑える、エンブレル

エンブレルは過剰につくられたTNFαと結合することで、TNFαが細胞表面のTNFα受容体と結合することを防ぎます。その結果TNFαの炎症への働きを抑え、関節リウマチの腫れや痛みを改善し、関節の変形・破壊の進行を防ぎます。

レミケードとは

「レミケード」は、日本より先に欧米をはじめとした世界各国で、クローン病及び関節リウマチで承認を取得し、その有効性が高く評価されている薬です。日本においても2003年6月26日に厚生労働省の薬事審議会で承認されました。
厚生労働省の指導により発売後1年は納入医療機関を制限、藤井病院においては2004年3月に、販売元の田辺製薬により許可を頂いております。

「レミケード」は、ヒトのTNFa(腫瘍壊死因子)と特異的に結合して、その作用を阻害する抗TNFaキメラモノクローラル抗体です。
TNFaとは、白血球から放出されるサイトカインの一種で、生体防御機能上大切な働きをするものですが、過剰に放出されると炎症を誘発したり憎悪したりします。TNFaは、ヒトの様々な臓器、細胞に作用し、クローン病や関節リウマチなど生体内で起こる様々な炎症反応に中心的に関与しています。
そのため、TNFaを阻害することで、これらの炎症を抑制することが期待されていました。
「レミケード」は、TNFaが関与する炎症疾患の治療に大きな効果を臨床試験で示し、クローン病や関節リウマチに対し画期的な治療薬としての評価を確立しました。
(田辺三菱製薬HPより引用)

投与方法

「初回」、「2週間後」、「6週間後」、その後は「8週間おき」に投与します。また、使用できる患者様にも制限があり、リウマトレックスを服用していてもCRPが高い患者様に限られます。

正常な関節では、異物を攻撃

正常な関節では、異物を攻撃

関節リウマチの患者さん

関節リウマチでは、骨を攻撃

関節リウマチでは、骨を攻撃

TNFαと戦い、関節を守るレミケード

炎症を悪化させるTNFαのはたらきを抑える、レミケード

レミケードで治療すると…

炎症を悪化させるTNFαのはたらきを抑える、レミケード
項目レミケードエンブレルシンポニー
一般名インフリキシマブエタネルセプトゴリムマブ
作用対象TNFαTNFαTNFα
投与経路点滴点滴皮下注射皮下注射皮下注射皮下注射
1回の投与量体重1kgあたり 3〜10mg25mgまたは50mg50mgまたは100mg
投与間隔0, 2, 6週、以後4〜8週毎週に1〜2回4週毎
併用MTX併用が必須単独も可単独も可

「これってリウマチかな?」と少しでも不安に感じたら
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